保護犬・猫を〝お試し飼育〟 アニマルフレンズ熊本(宇城市)が制度導入 性格などを事前に確認
熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」(宇城市)は、希望者が保護犬や猫を譲り受ける前に、自宅で一定期間〝お試し〟で飼育できる「トライアル制度」を7月から導入している。制度を利用して譲渡につながったケースも出ており、センターは「実際に一緒に暮らしてみると安心できることがある。ぜひ活用してほしい」と呼びかけている。
以前は譲り受けたい犬や猫がいる場合も、譲渡が正式に決まるまでは自宅に連れて帰ることはできなかった。新制度では最大4週間、自宅で飼育を体験することができ、その犬猫の性格や既に飼っているペットとの相性、飼い主家族に動物アレルギーが発症しないかなどを事前に確認することができる。
同センターによると、制度開始以降「今飼っている猫とケンカしないか心配」「犬を飼ったことがないので、自分でも世話ができるか確認したい」といった理由で、4組が飼育を体験。その後3匹が譲渡され、1匹はトライアル中だという。
お試し飼育を利用するには、センターを訪問し、譲り受けたい保護犬・猫を決める。譲渡講習会の受講と、飼育環境が整っているかなどを確認する審査を受ける必要がある。
「生涯飼い続ける犬や猫との相性が合うか、心配なこともあるが、試しに育ててみて不安を解消してほしい」と担当者。保護されている犬や猫の写真は、県動物愛護ホームページで閲覧できる。(丸山伸太郎)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
パラ競泳富田選手に熊本県特別功労賞 「大変光栄」 パリ大会2種目で銅メダル
熊本日日新聞 -
「信頼される運転士」目指して 熊本市電、20代新人2人デビュー
熊本日日新聞 -
米俵運びレースに汗 熊本・玉名市 「大俵まつり」始まる
熊本日日新聞 -
生ける過程、間近に 「花人」の坂村さんがライブ 12月7日に熊本市で
熊本日日新聞 -
アライグマ、立田山(熊本市)で初確認 生態系への悪影響や感染症の媒介を懸念
熊本日日新聞 -
食品の衛生管理意識向上へ 熊本市、食品取扱業者に「ハサップ」認定ステッカー交付
熊本日日新聞 -
人吉市青井地区の換地設計案を了承 復興土地区画整理事業の審議会
熊本日日新聞 -
全国高校バスケ 女子慶誠は和歌山信愛と初戦 男子九学は松江東(島根)
熊本日日新聞 -
企業が持つ「知的財産」活用を 稼ぐ力向上へ 熊本市で協議会が会合
熊本日日新聞 -
天草市、奨学金貸与額を月最大5万円に拡大へ 12月定例議会に条例改正案
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。