保護犬・猫を〝お試し飼育〟 アニマルフレンズ熊本(宇城市)が制度導入 性格などを事前に確認

熊本日日新聞 2024年9月27日 06:05
「アニマルフレンズ熊本」で保護猫と触れあう来場者=宇城市
「アニマルフレンズ熊本」で保護猫と触れあう来場者=宇城市

 熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」(宇城市)は、希望者が保護犬や猫を譲り受ける前に、自宅で一定期間〝お試し〟で飼育できる「トライアル制度」を7月から導入している。制度を利用して譲渡につながったケースも出ており、センターは「実際に一緒に暮らしてみると安心できることがある。ぜひ活用してほしい」と呼びかけている。

 以前は譲り受けたい犬や猫がいる場合も、譲渡が正式に決まるまでは自宅に連れて帰ることはできなかった。新制度では最大4週間、自宅で飼育を体験することができ、その犬猫の性格や既に飼っているペットとの相性、飼い主家族に動物アレルギーが発症しないかなどを事前に確認することができる。

 同センターによると、制度開始以降「今飼っている猫とケンカしないか心配」「犬を飼ったことがないので、自分でも世話ができるか確認したい」といった理由で、4組が飼育を体験。その後3匹が譲渡され、1匹はトライアル中だという。

 お試し飼育を利用するには、センターを訪問し、譲り受けたい保護犬・猫を決める。譲渡講習会の受講と、飼育環境が整っているかなどを確認する審査を受ける必要がある。

 「生涯飼い続ける犬や猫との相性が合うか、心配なこともあるが、試しに育ててみて不安を解消してほしい」と担当者。保護されている犬や猫の写真は、県動物愛護ホームページで閲覧できる。(丸山伸太郎)

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