USスチール買収の再申請承認 米当局が日鉄に、選挙後に結論

共同通信 2024年9月18日 11:49
 USスチールの工場=2月、米ペンシルベニア州(AP=共同)
 USスチールの工場=2月、米ペンシルベニア州(AP=共同)

 日本製鉄の米鉄鋼大手USスチール買収計画について、審査を行っている対米外国投資委員会(CFIUS)が日鉄による再申請を認めることが17日、分かった。米政府による買収禁止は当面回避できる。関係者によると、日鉄は23日までに申請を取り下げ、改めて出し直す。再申請の審査の結論は11月の米大統領選以降に持ち越される。

 共和党候補のトランプ前大統領が買収阻止を明言し、民主党候補のハリス副大統領を援護するバイデン大統領が阻止命令に向かうなど政治に翻弄された買収劇は新たな段階を迎える。

 買収を巡っては、昨年12月の発表直後に全米鉄鋼労働組合(USW)が反対を表明。USスチールの本社が大統領選の行方を左右する激戦区の東部ペンシルベニア州にあり、民主、共和両陣営が労組票を取り込もうと買収に反発した。

 一時はバイデン氏が阻止に向けて最終調整に入ったともされた。日鉄は政治介入の可能性が低い大統領選後に照準を合わせ、戦略を練り直すとみられる。日鉄はCFIUSの審査について「コメントできない」としている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧