熊本・阿蘇産の新米コシヒカリ、出荷始まる 農家への前払い金は1俵当たり2万2020円、過去20年で最高額
JA阿蘇(熊本県阿蘇市)は10日、コシヒカリの新米の出荷を始めた。全国的なコメ不足や資材高騰を受け、農家に支払う1俵(60キロ)当たりの1等米の概算金(前払い金)を前年比7500円増の2万2020円に設定。過去20年で最高額となった。
同市のJA阿蘇中部営農センターで、この日に出荷した約15トンを検査した後、阿蘇町カントリーエレベーターでJA関係者や卸売業者ら約120人が出席して出発式があった。原山寅雄組合長は、「1俵当たりの生産コストは上がり、厳しい状況が続いていた。今年は組合員の喜ぶ顔が見られるような価格になった」と述べた。
また、高森高(高森町)の学生寮「たかもり時空和[ときわ]ベース」に、新米120キロを贈呈した。
JA阿蘇によると、品質は上々で、集荷量は例年並みの9660トンを見込む。ヒノヒカリやあきげしきなども含め、10月末まで九州、関東、関西への出荷が続く。(小田喜一)
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