大迫力!大造り物堂々と 熊本・山都町の八朔祭 工夫凝らした10基引き回し
山都町伝統の八朔[はっさく]祭は最終日の8日、目玉の「大造り物」の引き回しがあった。住民の願いや世相を反映した10基が町中心部の浜町商店街一帯を堂々と練り歩き、詰めかけた観光客らの目を楽しませた。
大造り物は、商店街住民でつくる連合組などが、野山で集めたススキや竹など自然素材を材料に制作。今年は干支[えと]の龍をモチーフにした造り物や、地震や猛暑などの災害が鎮まることを願う作品が目立った。
各団体は、大会本部前で大造り物を披露し、テーマに込めた思いや工夫した点を説明。審査の結果、最優秀の金賞は、1月の能登半島地震をテーマに減災への祈りを込めた大川町・下大川連合組の「イヌワシ(石川県)ファイト! 鯰(地震)を鎮めて、お願い神龍[シェンロン]」が選ばれ、2連覇を果たした。
銀賞は、裏金問題などに揺れる政治の現状を風刺した新町中連合組の「政治の闇に閻魔[えんま]の眼光 ウラも表も見通せり」が受賞。銅賞は、米国を象徴するハクトウワシと来年の干支のヘビを題材にした下市連合組の「米・大統領選『激闘』巳[み]年を占う!」だった。
来場者のデジタル投票で決まる初の「大造り物大賞」は、金賞の大川町・下大川連合組が選ばれた。(枝村美咲)
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