台湾の食品協会と連携へ 九州バイオクラスター推進協  TSMC進出で高まるビジネス機運

熊本日日新聞 2024年9月2日 18:04
事業連携に向けた覚書を結んだ九州地域バイオクラスター推進協議会の田中一成会長(左から2人目)と、台湾優良食品発展協会の周能傳理事長(同3人目)=2日、熊本市中央区
事業連携に向けた覚書を結んだ九州地域バイオクラスター推進協議会の田中一成会長(左から2人目)と、台湾優良食品発展協会の周能傳理事長(同3人目)=2日、熊本市中央区

 九州7県の産学官が連携する「九州地域バイオクラスター推進協議会」(事務局・くまもと産業支援財団)は2日、台湾の食品メーカーなど216社・団体でつくる「台湾優良食品発展協会」と事業連携に向けた覚書を結んだ。

 九州地域バイオクラスター推進協議会は168企業・団体で構成。機能性食品の販路開拓などに取り組んでいる。今年6月に肥後銀行と台湾での食品見本市に出展し、食品の安全管理の知見を持つ台湾優良食品発展協会とパイプができた。

 覚書の締結は台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出で高まるビジネス交流の機運を生かす狙い。それぞれの会員企業同士のマッチング支援、商談会の開催などを盛り込んだ。

 熊本市で締結式を開き、九州地域バイオクラスター推進協議会の田中一成会長は「産業活性化や国際競争力強化につなげたい」と強調。台湾優良食品発展協会の周能傳理事長は「長期的なビジネス関係を築き上げたい」と力を込めた。

 2日は、益城町でナッツ類や豆菓子を製造する千成堂と、台湾で日本の食品の輸入を手がける第一名店も覚書を結び、ビジネス連携を図っていくことを確認した。(山本文子)

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