経常利益、過去最大の35兆円 4~6月期、円安追い風に

共同通信 2024年9月2日 10:56
 東京駅周辺のビル群
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 財務省が2日発表した2024年4~6月期の法人企業統計は、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比13・2%増の35兆7680億円で、四半期ベースとして比較可能な1954年以降で過去最大となった。プラスは6四半期連続。歴史的な円安により輸出企業を中心に収益が押し上げられたとみられる。インバウンド(訪日客)の伸びも寄与した。

 同時に公表した23年度の経常利益も前年度比12・1%増の106兆7694億円となり、3年連続で過去最大を更新した。企業の内部留保に当たる利益剰余金は8・3%増の600兆9857億円と、12年連続で過去最大となった。

 24年4~6月期の経常利益の内訳は、製造業が前年同期比13・0%増の12兆7294億円、非製造業が13・3%増の23兆386億円で、経常利益額はいずれも過去最大となった。製造業は自動車の海外販売が好調で輸送用機械が伸びたほか、情報通信機械も人工知能(AI)向けの需要が拡大した。非製造業は訪日客の回復や新規出店の増加でサービス業が好調だった。

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