防災の日、備え見直す契機に 台風10号で訓練中止相次ぐ

共同通信 2024年9月1日 16:20
 能登半島地震と直後の大火に見舞われ、ほぼ全域が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」周辺=1月
 能登半島地震と直後の大火に見舞われ、ほぼ全域が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」周辺=1月

 1923年の関東大震災の発生日に合わせた1日の「防災の日」を迎えた。今年は大きな被害が出た能登半島地震があり、8月に初の南海トラフ地震臨時情報が出るなど備えの重要性が改めて浮き彫りとなった。例年実施される政府や自治体の防災訓練は、台風10号の影響で相次ぎ中止に。続出する災害を受け政府は対策見直しを急ぎ進めており、自治体関係者からも「訓練はできないが、災害への備えを見直すきっかけにしたい」との声が聞かれた。

 元日に発生した能登半島地震では住宅など建物の他、水道や道路、港湾などインフラに被害が出て復旧や復興の妨げとなった。政府は中央防災会議に作業部会を設置、被災自治体への支援や避難所運営の在り方を議論し、防災対策の見直しに向けた検討を加速させる。

 8月8日には南海トラフの西端に位置する日向灘でマグニチュード(M)7・1の地震があり、宮崎県で震度6弱を観測した。気象庁は「巨大地震注意」の臨時情報を初めて発表。政府は防災対応の再確認を求める注意の呼びかけを15日まで続けた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧