熊本県内の民放ラジオ3社、災害時協力で協定 人員、機材を相互融通
熊本県内で放送する熊本放送、エフエム熊本、熊本シティエフエムの民放ラジオ3社は8月27日、県内や隣県で甚大な災害が発生した場合に放送を維持するため、相互協力する協定を締結した。リポーターやディレクターを他社の番組に出演させるほか、機材が使えない場合に貸し借りする。熊本地震や熊本豪雨の経験を踏まえた取り組みで、全国的にも珍しいという。
熊本市中央区のびぷれすイノベーションスタジオで3社の社長が協定書に調印した。熊本放送の坂口洋一朗社長は「熊本地震の際にはスタッフが被災し、機材も壊れるなど被災地にラジオ放送を届けることがいかに困難か経験した。3社で協力態勢を築き、全国に先駆けて取り組みたい」と説明した。
エフエム熊本の山口和也社長は「災害時には迅速で正確な情報が不可欠。協力して県民の安全安心に貢献したい」。シティエフエムの田上聖子社長は「災害時の情報発信はラジオの使命であり生命線。互いに補い合って発信したい」と述べた。(横川千夏)
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