熊本市上下水道局、100年前の消火栓を展示 通水開始100周年「歴史に思い巡らせて」
熊本市上下水道局は市の水道事業が始まった100年前の姿を残した消火栓を中央区水前寺の同局1階に展示している。市での通水開始は1924(大正13)年11月27日。「100周年の100日前」に当たる今月19日に始め、9月末まで続ける。
この消火栓は一昨年、職員が東区戸島町にある水道管工事の廃材倉庫で発見した。水道管の更新工事に伴い、中央区内で撤去されたとみられる。
高さ70センチ、幅65センチ、重さ70キロ。鋳[ちゅう]鉄製で「大正十三年」と通水が始まった和暦が記されている。上下水道局によると、通水開始時に設置された消火栓は701個。使われ始めた年が明確に確認できる消火栓は、この一つだけという。担当者は「水道事業100年の歴史に思いを巡らせてほしい」と話した。
上下水道局での展示終了後、100周年の節目に向けて、西区春日のくまもと森都心プラザ、北区八景水谷の市水の科学館で展示することも検討している。(上村彩綾)
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