台湾金融大手の中國信託FH、熊本県と包括連携協定 経済、観光、スポーツで協力 TSMC進出で交流後押し

熊本日日新聞 2024年8月19日 20:01
経済や観光、スポーツ分野で連携する協定を結んだ中國信託フィナンシャルホールディングの高麗雪社長(左)と熊本県の木村敬知事=19日、県庁
経済や観光、スポーツ分野で連携する協定を結んだ中國信託フィナンシャルホールディングの高麗雪社長(左)と熊本県の木村敬知事=19日、県庁

 台湾金融大手の中國信託フィナンシャルホールディング(FH、台北市)と熊本県は19日、経済や観光、スポーツ分野で包括連携協定を結んだ。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を機に広がる台湾と熊本の交流を後押しする。

 中國信託FHは、台湾の民間銀行で最大の資産規模を誇る中國信託商業銀行を傘下に置く。熊本県内では2023年12月に、傘下の東京スター銀行が熊本オフィスを熊本市西区に開いた。日本の自治体と包括連携協定を結ぶのは初めてという。

熊本県との包括連携協定の締結式であいさつする中國信託フィナンシャルホールディングの高麗雪社長=19日、県庁
熊本県との包括連携協定の締結式であいさつする中國信託フィナンシャルホールディングの高麗雪社長=19日、県庁

 連携の具体的な内容はこれから詰める。経済分野では熊本に進出を考える台湾企業の情報交換、スポーツ分野では中國信託FHが持つプロ野球やバスケットボールチームとの交流が例に挙がっている。

 県庁で協定を結んだ中國信託FHの高麗雪社長は「県と手を組み、熊本に工場を設立、投資する台湾の優秀な企業を支援したい。日本と台湾の経済貿易交流がさらに活発になると確信している」と話した。木村敬知事は「台湾、熊本に企業が進出する際に、金融としての役割を担ってほしい」と期待した。知事は今月25~27日に予定する台湾訪問で中國信託FHを訪れる。(田代智也)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の経済ニュース