「猛暑日」甲佐町で25日連続 全国史上最長を更新

熊本日日新聞 2024年8月12日 18:19
25日連続の猛暑日を観測した甲佐町。高温の路面が鏡面のように見える「逃げ水」現象が見られた=12日午後1時20分ごろ、同町(石本智)
25日連続の猛暑日を観測した甲佐町。高温の路面が鏡面のように見える「逃げ水」現象が見られた=12日午後1時20分ごろ、同町(石本智)

 甲佐町の日中の最高気温が12日、37・1度となり、35度以上の猛暑日が全国の観測史上最長の25日連続に達した。福岡県太宰府市と兵庫県淡路市もこの日で25日連続となり、2020年に岡山県高梁市で記録した24日連続を更新した。

 熊本地方気象台によると甲佐町の猛暑日は7月19日から継続。25日に同地点の観測史上最高の38・8度を記録し、8月は連日36度を超えている。

 12日午後、甲佐町中心部は出歩く人の姿が少なく、衣料品店を営む甲斐敬直さん(76)は「朝8時半の開店時にはもう暑い。客が来ないので早く涼しくなってほしい」。津志田河川自然公園に愛犬2匹を連れてきた熊本市西区の森富輝美さん(52)は「どこに行っても暑い。いつまで続くのだろう」と苦笑いしていた。

 熊本県内はこの日、18観測地点のうち12地点が猛暑日。気象台によると、太平洋高気圧に覆われ強い日差しが続き、雨が少ない状態だが、「積乱雲が急に発生し、局所的に大雨となる危険もある」と注意を呼びかけている。

 12消防本部によると、12日は夕方までに熱中症の疑いで11人(中等症5人、軽症6人)が搬送された。(後藤幸樹、枝村美咲、遠山和泉)

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