激戦地の故郷にささげる銀 ウクライナ女子レスリング

共同通信 2024年8月11日 08:09
 パリ五輪のレスリング女子62キロ級で獲得した銀メダルを掲げポーズをとるウクライナのイリーナ・コリアデンコ=10日、パリ(ロイター=共同)
 パリ五輪のレスリング女子62キロ級で獲得した銀メダルを掲げポーズをとるウクライナのイリーナ・コリアデンコ=10日、パリ(ロイター=共同)

 【パリ共同】パリ五輪のレスリング女子62キロ級決勝で10日、元木咲良に敗れたウクライナのイリーナ・コリアデンコ(25)は、ロシアのウクライナ侵攻初期に激戦地となった首都キーウ(キエフ)近郊イルピン市で育った。試合後「愛するイルピンと人々にこのメダルをささげる」と語った。

 侵攻が始まった2022年2月24日はイルピンの自宅にいた。首都侵攻を狙うロシア軍は間もなく、イルピンを支配下に置いた。コリアデンコは市外に避難することができず、ロシア軍が撤収した同年3月下旬まで自宅にとどまった。「多くの命が奪われ、住まいが破壊された」と振り返った。

 約3週間のロシア占領下で、市民ら少なくとも260人が殺害され、運動施設も破壊された。市では復興作業が進められているが道半ばだ。

 故郷の復興と平和を願い迎えた大舞台。市内の広場でパブリックビューイング(PV)が実施されたという。コリアデンコは「金メダルではなかったが、この結果がイルピンの人々を元気づけたと信じたい」と話した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「スポーツ」記事一覧