「日洋展」九州・熊本会場展が開幕 枠にとらわれない絵画97点 県美分館、12日まで
![幅広い作風の絵画が並ぶ日洋展の会場=6日、熊本市中央区](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-08/IP240806TAN000037000_02.jpg?itok=7ZEHZVXa)
第38回日洋展の九州・熊本会場展が6日、熊本市中央区の熊本県立美術館分館で始まった。風景や人物、静物をモチーフに、具象の枠にとらわれない幅広い絵画がそろう。12日まで。日洋会と熊日主催。
日洋展は、御船町出身の洋画家・故井手宣通さんらが「新しい日本の具象絵画の登竜門」として1977年に始めた全国公募展。熊本での巡回展開催は2年ぶりで、東京であった本展の選抜作品をはじめ、九州各県の作家の油彩や水彩など計97点が並ぶ。
小灘一紀理事長(堺市)は、太陽に例えられる天照大御神[あまてらすおおみかみ]を神秘的に描写。SOMPO美術館賞を受賞した泥谷恵里さん(岐阜県)の「Child」は、ワニやチョウなどの生き物を幻想的に描き、絵に物語性を与えている。
大胆なコラージュやデフォルメが楽しい作品も。日洋会評議員で熊本支部長の森田正孝さん(熊本市)は「多様な表現に挑む作家それぞれの個性に注目して見てほしい」と話している。(澤本麻里子)
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