廃校カフェで 荒尾を元気に 荒尾五中跡に開業 オーナーの牛島さん「地元の活性化、後押ししたい」

熊本日日新聞 2024年8月5日 19:05
「廃校cafe An An」の喜瀬碧斗校長(左)とオーナーの牛島淳嗣さん=1日、荒尾市
「廃校cafe An An」の喜瀬碧斗校長(左)とオーナーの牛島淳嗣さん=1日、荒尾市

 2008年に閉校した荒尾五中の家庭科室を使った飲食店「廃校cafe An An(カフェ アンアン)」が1日、オープンした。釜飯やそば、団子など和食を中心に提供する。

 学校跡は市が管理。万田坑に近く、イベント時には駐車場として活用している。校舎への入居者は「An An」が初めて。福岡市で飲食店や不動産業を営む牛島淳嗣さん(35)が22年に校舎を訪ねた際、「付近に食事ができる場所が少ない。飲食店が入ることで、入居に弾みがつくのではないか」と思い付いた。

 経営するお好み焼き店の店員だった喜瀬碧斗さん(23)を「校長(店長)」に抜てき。5月上旬から喜瀬さんが2カ月半かけて自身で室内を改装した。

 作業を交流サイト(SNS)で毎日発信すると、求人を出していないにもかかわらず、開店までにアルバイトが20人集まったという。午前9時~午後6時まで営業する。火曜定休。

 牛島さんは「この店を軌道に乗せ、ほかの空き教室でも事業を展開し、地元の雇用促進や起業の活性化を後押ししたい」と話した。(大倉尚隆)

「廃校cafe An An」が入る旧荒尾五中の校舎=1日、荒尾市
「廃校cafe An An」が入る旧荒尾五中の校舎=1日、荒尾市

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