添乗指導、ドラレコで運転チェック 熊本市電トラブルで再発防止策 第三者委が市長に提出
熊本市電でトラブルが相次いでいることを受け、市交通局が設置した第三者委員会は31日、再発防止の短期的対策を盛り込んだ中間報告書を大西一史市長に提出した。大西市長は「安全運行をより徹底していきたい」と述べた。
第三者委は鉄軌道の運行事業者や交通局OBら4人で構成。会長は吉田道雄熊本大名誉教授が務める。5月から協議し、27項目の短期的対策を取りまとめた。
具体的には、元運転士のベテラン職員が添乗指導に当たることや、自らの運転の様子を記録したドライブレコーダーの本人によるチェックを挙げた。信号の見落としを防ぐための補助表示装置や、ドアが開いていることを音で知らせる装置の設置を検討することも盛り込んだ。
今年に入り、市電はドアを開けたままの走行や信号見落としを含む10件の運行トラブルを重ねている。第三者委は研修や運転士の負担軽減策の検討といった長期的対策を加えた最終報告書を年内にもまとめる。
大西市長は開業100周年を迎える8月1日について「市民に愛される市電になるよう、組織全体が大きく変わっていく日にしたい」と強調した。(山下雅文)
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