添乗指導、ドラレコで運転チェック 熊本市電トラブルで再発防止策 第三者委が市長に提出

熊本日日新聞 2024年7月31日 13:29
熊本市電のトラブル再発防止のため、大西一史市長(右)に中間報告書を手渡した第三者委員会の吉田道雄会長=31日、市役所
熊本市電のトラブル再発防止のため、大西一史市長(右)に中間報告書を手渡した第三者委員会の吉田道雄会長=31日、市役所

 熊本市電でトラブルが相次いでいることを受け、市交通局が設置した第三者委員会は31日、再発防止の短期的対策を盛り込んだ中間報告書を大西一史市長に提出した。大西市長は「安全運行をより徹底していきたい」と述べた。

 第三者委は鉄軌道の運行事業者や交通局OBら4人で構成。会長は吉田道雄熊本大名誉教授が務める。5月から協議し、27項目の短期的対策を取りまとめた。

 具体的には、元運転士のベテラン職員が添乗指導に当たることや、自らの運転の様子を記録したドライブレコーダーの本人によるチェックを挙げた。信号の見落としを防ぐための補助表示装置や、ドアが開いていることを音で知らせる装置の設置を検討することも盛り込んだ。

 今年に入り、市電はドアを開けたままの走行や信号見落としを含む10件の運行トラブルを重ねている。第三者委は研修や運転士の負担軽減策の検討といった長期的対策を加えた最終報告書を年内にもまとめる。

 大西市長は開業100周年を迎える8月1日について「市民に愛される市電になるよう、組織全体が大きく変わっていく日にしたい」と強調した。(山下雅文)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース