歴史的建造物を立体データ化 被災再建、損傷防止に活用
![「デジタルツイン」によって再現された永平寺の仏殿(清水建設提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024072901000509.-.-.CI0003.jpg)
現実世界の環境をネット空間に再現する「デジタルツイン」と呼ばれる技術を使い、歴史的建造物などの立体データを保存する取り組みが進んでいる。図面が現存しない古い寺社や、地中にある遺跡の精密な構造を把握できるのが利点。自然災害で被害を受けた際の再建に生かすほか、工事などでの埋蔵文化財の損傷防止に活用する。
デジタルツインは、建物などの位置や色を点群データとして計測し作成。3Dスキャナーにより、1秒間に100万点以上の点群データの計測が可能だ。完成したデータはアングルを変えたり、輪切りにして構造を確認できたりする。
福井県永平寺町にある曹洞宗の大本山「永平寺」とゼネコン大手の清水建設は2023~24年、将来の地震や火災に備える目的で、仏殿など国の重要文化財19棟のデジタルツインを作成。複雑な骨組みや彫刻、床下や屋根裏といった入り組んだ場所も、社寺を知り尽くした宮大工の力を借りて計測した。
維持・保全を担当する石田純道さんは「データを残すことが、今の私たちにできる歴史の継承だ」と強調する。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
フランス人女性行方不明から6年 日光で情報求めチラシ配布
共同通信 -
玉城知事、中国福建省首脳と会談 沖縄の友好都市、関係強化を確認
共同通信 -
親族男、徒歩で逃走か 3人遺体に複数の刃物傷
共同通信 -
罹災証明の申請受け付け 山形・秋田、記録的大雨
共同通信 -
大分の山で福岡の3人道迷う 携帯で連絡、けがなし
共同通信 -
大分の山で福岡の3人が道迷う
共同通信 -
静岡・菊川の住宅で3人死亡 県警、殺人容疑で捜査
共同通信 -
ヘリ墜落を航空事故認定、運輸安全委調査へ
共同通信 -
福岡・柳川でヘリ墜落、2人死亡 佐賀民間航空の操縦士と整備士
共同通信 -
御嶽山噴火遺族が慰霊登山 9月で10年、黙とうし献花
共同通信