保険不正6万件、調査断念を通知 旧ビッグモーター、損保各社に

共同通信 2024年7月22日 19:17
 旧ビッグモーターの大型看板の撤去工事=19日、東京都多摩市
 旧ビッグモーターの大型看板の撤去工事=19日、東京都多摩市

 中古車販売大手ビッグモーター(BM)の保険金不正請求を巡り、旧BMから訴訟対応などを引き継いだ「BALM(バーム)」が、不正の有無に関する全件調査を断念すると損害保険各社に通知していたことが22日、分かった。現時点で少なくとも約6万6千件に上る不正のうち、被害の確定は1700件にとどまっていることも判明。不正件数は今後も増えるとみられるが、当事者が調査を放棄したことにより全容解明が遠のく恐れが出てきた。

 バームは22日、全件調査を終了したことを認め、裁判所の調停を通じて保険金の返金範囲などを解決するとして、損保各社と協議を始めたと表明した。外部有識者による調査で「事故以前の損傷か、不適切行為によるものか判断できないケースも相当数見受けられる」ためと主張した。

 不正の調査は、事故車両の修理を旧BMにあっせんしていた損害保険ジャパンなどの損保大手4社と、バームがそれぞれ実施。損保側は過去数年分の契約、4社で計約23万6千件を調査対象としている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧