イスラエルの五輪除外要求 パレスチナ、分断の構図

共同通信 2024年7月22日 17:28
 インタビューに応じるパレスチナ・オリンピック委員会のナデル・ジャユシ副事務局長=21日、パリ郊外(共同)
 インタビューに応じるパレスチナ・オリンピック委員会のナデル・ジャユシ副事務局長=21日、パリ郊外(共同)

 【パリ共同】パレスチナ・オリンピック委員会(POC)のナデル・ジャユシ副事務局長が22日までにパリ郊外で共同通信のインタビューに応じ、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルの選手団についてパリ五輪(26日開幕)からの除外を国際オリンピック委員会(IOC)に求めていることを明かした。戦闘を支持している選手もいると主張した。IOCからの回答はまだないという。

 パレスチナ自治区ガザでは約400人の選手やコーチらスポーツ関係者の死亡が確認され、ジャユシ氏は「(イスラエルは)五輪精神に沿っていない。IOCは、虐殺をすることを誇りにしている人々に大会出場を許可することに懸念を抱くべきだ」と断じた。

 パレスチナの五輪参加が初めて認められたのは1996年アトランタ大会。パリ五輪には陸上や水泳など、IOCからの招待を含めて8選手が出場する。イスラエル・オリンピック委員会のヤエル・アラド会長は5月にパレスチナ選手団を歓迎する姿勢を示していたが、ロシアとウクライナの対立と同様に分断の構図で「平和の祭典」を迎える。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「スポーツ」記事一覧