市販薬の乱用、年間65万人 10代、50代の割合多く
![年代別の市販薬乱用経験率と推計人数](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024072001000976.-.-.CI0003.jpg)
せき止め薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(市販薬)を過去1年間に乱用目的で使った経験がある15~64歳は0・75%で、約65万人と推計されることが20日、厚生労働省研究班の初の全国調査で分かった。年代別人口に対する割合は10代1・46%、50代1・24%の順で多かった。薬の過剰摂取(オーバードーズ)が社会問題となる中、実態を踏まえ、販売制度見直しと当事者支援を両輪で進める必要がある。
研究代表者で国立精神・神経医療研究センターの嶋根卓也研究室長は「全体像を初めて捉えることができた。10代を中心に広がっていることを強く示唆する結果だ」と話す。
調査は薬物乱用の定期的な実態把握が目的で、今回は昨年10~12月に実施。住民基本台帳から抽出した5千人に調査用紙を郵送し、3026人から有効回答を得た。違法薬物の年間使用経験は大麻が約20万人、覚醒剤は約11万人だった。
乱用した薬の入手先(複数回答)も尋ね、薬局やドラッグストアなどの実店舗が36・0%、家の常備薬が16・0%、インターネットが4・0%。半数超の入手先は分からなかった。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
バスに女児はねられ死亡 茨城・河内、運転手逮捕
共同通信 -
女児がコミュニティーバスにはねられ重体
共同通信 -
愛知の住宅に白骨遺体 住人の67歳男性か
共同通信 -
能登施設6割弱が宿泊再開できず 観光復興は不透明、一般客は1割
共同通信 -
爆破予告で関東大会延期 高校競泳と飛び込み、茨城
共同通信 -
同乗女性2人にけがさせた疑い 中国人旅行者の男逮捕
共同通信 -
保護解除後の同居、児相把握せず 女児死亡前にも面接、愛知
共同通信 -
軍跡地の人骨、第三者委で調査を 731部隊の関連巡り集会
共同通信 -
富山県警が「啓発学習帳」作成 地元ショウワノートと初コラボ
共同通信 -
陸自の幹部候補生を逮捕、福岡 公務執行妨害容疑
共同通信