兵庫県知事の疑惑関連の録音残す 死亡の元局長、家族に託し提出
斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成して懲戒処分を受け、7日死亡した元県西播磨県民局長の男性(60)が、疑惑に関連した斎藤氏の発言を記録したとみられる音声データや、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で読み上げる予定の陳述書を残していたことが15日、関係者への取材で分かった。
「死をもって抗議する」「百条委を最後までやり通して」という趣旨のメッセージも残し、遺志を受けた遺族がまとめて議会に提出した。百条委は16日の理事会で取り扱いを協議する。
一方、斎藤氏は15日、大阪市内での関西3空港懇談会後、報道陣から疑惑に関し進退を問われ「一日一日の仕事をしっかりやっていくのが私の責任だ」と述べた。
関係者によると男性が残したデータには、公務中の斎藤氏が関係者に贈り物をねだるようなやりとりが録音され、文書で指摘した疑惑7項目とは別の内容。男性は証人として出席予定だった19日の百条委で示すつもりだったとみられるが、7日に死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。
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