東電、廃炉戦略室を8月新設 第1原発デブリ除去控え
東京電力ホールディングスは9日、福島第1原発の廃炉作業を担当する福島第1廃炉推進カンパニー内に「廃炉戦略室」を8月1日に新設すると発表した。廃炉の最難関、溶融核燃料(デブリ)の取り出しが、8~10月に2号機で試験的に始まることを踏まえた組織改編。室長には伝田康貴執行役員が就く。
デブリ取り出しに着手すると、廃炉の中長期ロードマップの期間区分が、廃炉終了までの第3期に進む。デブリは1~3号機に計約880トンもあるとみられ、工法の検討が続いている。東電は同室新設の理由を「作業が難易度の高い段階に移行するため、廃炉を一層戦略的に進める必要がある」と説明している。
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