フランス総選挙、左派が勝利 極右失速、政治混乱も
![フランス下院総選挙決選投票の結果を受けて喜ぶ左派連合の支持者たち=7日、パリ(ロイター=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024070801000191.-.-.CI0003.jpg)
【パリ共同】フランス国民議会(下院、577議席)総選挙の決選投票は7日即日開票され、各調査会社の予測では、左派連合が勝利し第1勢力になる見通しとなった。マクロン大統領の中道与党連合が続き、反移民、反欧州連合(EU)の極右政党、国民連合(RN)は失速し第3勢力にとどまる見通し。与党連合と左派連合の候補者一本化など「極右包囲網」が功を奏した。
ただ、どの勢力も過半数の289議席に届かず法案を可決できない「統治不能」状態に陥る恐れが高く、今月下旬開幕のパリ五輪を前に政治混乱は必至。経済や外交、EUとの関係にも影響が出そうだ。
与党連合のアタル首相は7日、辞表を8日朝にマクロン氏に提出すると明らかにした。多数派形成へ各勢力による連立交渉が本格化するが、主義主張の隔たりは大きく難航するとみられる。