復興祈願掲げキリコ舞う、石川 能登町で「あばれ祭」開幕

共同通信 2024年7月5日 19:27
 能登半島地震で被災した石川県能登町で「あばれ祭」が始まり、通りに並べられた巨大な灯籠「キリコ」=5日午後
 能登半島地震で被災した石川県能登町で「あばれ祭」が始まり、通りに並べられた巨大な灯籠「キリコ」=5日午後

 能登半島地震で被災した石川県能登町で5日、県無形民俗文化財に指定される「あばれ祭」が始まった。能登各地で秋にかけ行われてきた「キリコ祭り」の先陣。能登半島では住民の生活再建が進まず、開催見通しが立たない祭りも多い中、復興祈願を掲げキリコが舞う毎年恒例の光景に、住民はかけ声を上げて熱狂した。6日まで。

 あばれ祭は江戸時代、京都から地元神社に神様を招いたところ疫病の流行が収まり、喜んだ住民が、巨大な灯籠「キリコ」を担いで詣でたのが始まりと伝わる。燃えさかるたいまつの周囲をキリコが回ったり、みこしを海に投げ込んだりする豪快さが特徴だ。

 午後2時に開始を知らせる花火が打ち上がると、数十人に担がれたキリコがかけ声に合わせて動き始めた。キリコの上部には子どもたちが乗り込み、太鼓や笛を演奏。担ぎ手は汗だくになりながら練り歩いた。

 一部の道路は電柱が傾いたままで巡行できず、キリコを出さない地区もある。町内からは祭りの自粛を求める声もあったが、復興への活力になればと開催を決めた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧