相続の正しい知識を身に付けよう 相続人は民法で規定 「法定相続分」は遺産の分け方の目安 強い権利の「遺留分」 税金がかかる相続ってどれくらいの割合なの?【まね得 相続・贈与は難しい・前編】
相続は多くの人が人生で一度は経験するお金に関する〝一大事〟です。その割には正しい知識が十分に浸透しているとは言い難いですね。「まね得」では今回から数回分、相続に関する記事をお届けします。まずは相続の基本や税制について。熊本市で事務所を開いている税理士さんに監修をお願いしました。(太路秀紀)
相続・贈与は難しい① 相続と贈与はセット、所得とは別
相続ってどんなイメージですか? 「国にがっつり財産を持っていかれる」や「お金持ちの家では親族間で醜い争いが起こる」などでしょうか。
確かに一定の額を超えた相続には相続税がかかりますが、税金がかかる相続は実態としてそう多くはありません。また、争いが起こることも多いですが、お金持ちの家に限った話ではありません。
7月の「まね得」では相続に関して正しい知識を身に付けるお手伝いができればと思います。なぜ7月か。夏は親族が集まる機会も多いはず。相続は財産を持つ人が亡くなる前から、本人も交えて話し合っておくことが大切だからです。
まず制度的に相続と贈与はセットだと覚えておきましょう。どちらも人から人へ無償で財産が移ります。故人からなら相続、生前なら贈与が基本。そして、税金を払うのはどちらももらった側です。財産をもらう行為から所得と勘違いする人も多いのですが別です。相続や贈与時の税務署への申告は、所得税の確定申告とは別になります。
相続や贈与では税制面が重要になります。今回は熊本市で事務所を開いている赤塚智哉税理士に税関係の監修をお願いしました。
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