熊本・山都町長に元町総務課長の坂本氏 旧矢部町出身以外から初 新人同士の一騎打ち制す
前町長の辞職に伴う熊本県の山都町長選は23日投開票され、元町総務課長の坂本靖也氏(59)が、元会社役員の小田原孝也氏(61)=いずれも無所属新人=との一騎打ちを制し、初当選した。
坂本氏は2005年の3町村合併前の旧蘇陽町出身で、旧矢部町出身以外から初の町長となる。投票率は78・03%で、前回を10・47ポイント上回った。
坂本氏は城平の後援会事務所で、「一つになって町づくりをしていこうという思いを、多くの方に受け止めていただいた。住みたい、住み続けたいと思ってもらえる町をつくっていく」と抱負を述べた。
選挙戦では3町村合併による旧町村のしがらみ解消を掲げ、農業従事者の所得増、教育環境や道路網の整備、行財政の見直しなどを主張。39年間の役場勤務経験もアピールして支持を集め、激戦を制した。
小田原氏は、基幹産業である農業の振興、建設業の雇用確保や技術継承の促進、観光振興による交流人口の増加などを訴えたが及ばなかった。
当日有権者数は、1万1512人(男5560人、女5952人)。
17年から町長を務めていた梅田穰氏が2期目途中の今年5月、病気治療専念を理由に辞職した。(枝村美咲、河北英之、古東竜之介)
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