合志市から熊本市へ朝の通勤「13分短縮」 植木バイパス新区間、開通1年 国交省「国道3号の交通量減少に効果」
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国土交通省は、2023年2月に熊本市北区で開通した国道3号植木バイパス新区間などの開通1年後の整備効果をまとめた。合志市から熊本市までの朝の通勤ピーク時の所要時間が平均で約13分短縮した。国道3号本線を使うルートから、新区間を経由するルートへの転換が進んだとみている。
新区間は、熊本西環状道路・下硯川インターチェンジ(IC)から熊本北バイパスの北端である四方寄南交差点までの0・9キロ。国交省は新区間の開通に合わせ、北バイパスの四方寄南交差点から須屋高架橋交差点までの1・8キロの4車線化も完了させた。
合志市須屋交差点から熊本市役所まで、国道3号本線などを使うルート(約8キロ)と、4車線化した北バイパス─植木バイパス新区間─西環状道路を経由するルート(約13キロ)の所要時間を比較。その結果、午前7時半~8時半の平均で本線ルートが48分、新区間ルートが35分だった。
植木バイパス新区間の開通1年後の交通量は8796台(平日12時間)で、開通1カ月後と比べて約37%増加。北バイパスは1年間で約23%、西環状道路は約50%増える一方、国道3号本線は約17%減った。
植木バイパス新区間の開通などに伴い、物流の円滑化や救急搬送時間の短縮にもつながっているという。
熊本河川国道事務所は「新区間が地域に浸透し、国道3号の交通量減少に一定の効果が出ている。特に朝の混雑時は熊本市への所要時間の短縮が見込めるので、ぜひ利用してほしい」としている。(臼杵大介)
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