ビーチバレーでも日本一を 鎮西高(熊本市)が砂のコート新設

熊本日日新聞 2024年6月15日 21:50
鎮西高が校庭に整備したビーチバレーボールコート=15日、熊本市中央区
鎮西高が校庭に整備したビーチバレーボールコート=15日、熊本市中央区

 インターハイなど全国大会で8度の優勝を誇るバレーボールの強豪、鎮西高(熊本市中央区)が校内に新設したビーチバレーボールコートの落成式が15日、現地で開かれた。学校施設での専用コートは全国的にも珍しく、同高はビーチバレー競技でも日本一を目指す。

 バレー部は昨年からビーチバレーの大会にも出場。9月の鹿児島国体少年男子で池田大心さんと山下聖斗さんのペアが4位に入った。その活躍を機に練習環境を整えようと、校庭の一角に芦北町から海岸の砂300トンを運び込み、コート1面(縦8メートル、横16メートル)を設営した。整備費は約1500万円。

 落成式では、ビーチバレー元日本代表で北京、ロンドン五輪に出場したOBの朝日健太郎参院議員が「このコートから世界に羽ばたく若者が出てきてほしい」とあいさつ。Vリーグとビーチバレーの〝二刀流〟で活躍するOB水町泰杜選手らの記念試合もあった。

 最終学年となる池田さんと山下さんは「学校のコートでビーチもできてうれしい。今年はもっと練習して優勝したい」と笑顔を見せた。バレー部は、砂の軟らかい足場が下半身の強化につながるとして6人制の練習にもビーチコートを活用する。(宮﨑達也)

「パリ五輪出場権を勝ち取りたい」と意気込むビーチバレーボール日本代表の池田隼平選手=15日、熊本市中央区
「パリ五輪出場権を勝ち取りたい」と意気込むビーチバレーボール日本代表の池田隼平選手=15日、熊本市中央区

 ◆パリ五輪「一丸で目指す」 ビーチバレー日本代表・池田選手(鎮西高出)、母校で抱負

 鎮西高で15日に開かれたビーチバレーボールコートの落成式には、OBでビーチバレー男子日本代表の池田隼平選手(31)=カブト=も駆け付けた。池田選手はパリ五輪切符を懸け、中国で21日に始まるアジア大陸予選に挑む。「五輪は一番の目標。プレッシャーもあるが、チーム日本で一丸となって戦う」と意気込む。

 アジア大陸予選は8カ国が出場し、優勝国が五輪出場権を得る。トーナメントは各国2ペアが対戦して2勝した方が勝ち上がり。1勝1敗となった場合は「ゴールデンマッチ」で勝敗を決める。

 ビーチに転向して7年目の池田選手は髙橋巧選手(32)=ANAあきんど=とのペアで、日本の第1代表を務める。「ライバルの中国やオーストラリアには高さとパワーでは分が悪い。スピードと連係で相手を崩したい」とプランを描く。

 鎮西時代は主将として2011年の全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)準優勝に貢献。この日は母校に新設されたビーチコートで一流の技を披露した。池田選手は「恩師や後輩たちの前で試合ができてうれしかった」とリラックスした表情だった。(宮﨑達也)

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