新千円札、小国ワクワク 発行まで1カ月、機運高まる 北里柴三郎フラッグやのぼり製作
20年ぶりに刷新される新紙幣の発行(7月3日)まで1カ月となった。新千円札の顔になる世界的細菌学者、北里柴三郎(1853~1931年)が生まれた小国町は、柴三郎の似顔絵を描いたフラッグ100基やのぼり千枚を製作、発行機運を盛り上げている。
フラッグ(縦90センチ、横50センチ)は5月中旬、道の駅や杖立温泉、鍋ケ滝など町の主要観光地周辺の街路灯に飾った。街路灯がない場所に設置するのぼり(縦180センチ、横60センチ)とともに、観光客に日本の近代医学の父と呼ばれる偉人の生誕地をPRする。
柴三郎が大正時代に私財を投じて建てた「北里文庫」や「貴賓館」、生家の一部が残る北里柴三郎記念館(いずれも小国町北里)は連日、大勢の来館者で盛況だ。記念館内にはシアターホールが昨年9月に完成し、2023年度の来館者は3万1484人。4年ぶりに3万人を超え、24年度も大型連休の10日間で約3千人が訪れた。
記念館を管理運営する一般財団法人「学びやの里」は6月、シアターホールでピアノコンサート(9日)を開くほか、町や国立印刷局、柴三郎の恩師・福沢諭吉の生家がある大分県中津市、鶴屋百貨店(熊本市)との共催イベント(19~24日、同百貨店)など新札発行記念の催しが続く。7月3日には、記念館で式典を開催する。(花木弘)
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