熊本市役所の建設地、7月に選定案 4候補地から絞り込む 市が方針
![熊本市役所本庁舎の建て替えに向け、市が建設地の選定案を7月に示す方針を示した市議会の特別委員会=30日、市議会棟](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-05/IP240530TAN000094000_02.jpg?itok=xBUpIIuS)
熊本市役所本庁舎の建て替えに関し、市は5月30日の市議会特別委員会で、4カ所の建設候補地から絞り込んだ選定案を、7月の特別委で示す方針を明らかにした。特別委での審議を踏まえて8月中に建設地を固め、市議会の9月定例会に設計関連予算を提案する。
市役所本庁舎の建て替えを巡っては、市は3月に公表した基本構想の素案で、候補地として現庁舎敷地や城東町、桜町、白川公園の4カ所を提示。秋ごろをめどに建設地を決めるとしていた。
この日の特別委で、市は今後の検討スケジュールを示した。6月に基本構想を策定した後、7月の特別委で候補地ごとの概算事業費や景観、まちづくり、交通への影響などを説明。現庁舎内にある中央区役所の分離を含めた複数パターンを出した上で、市の選定案を示すとした。
委員からは選定スケジュールの前倒しを求める声が上がり、市は「早めにデータを集め、前倒しできれば示したい」と応じた。
9月市議会に提案予定の設計関連予算には、有利な財源の合併推進債を活用するため、基本計画、基本設計、実施設計の一括発注に要する経費を盛り込む。現庁舎を移転する場合は、解体設計予算も含める。
特別委で市は、4~5月に開いた市民説明会での意見などを踏まえて補足・修正した新たな基本構想の素案も提示。同時期に実施したアンケートを含めた市民の意見も報告した。建設地に関する意見が192件と最も多く、関心の高さを裏付けた。(臼杵大介)
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