「ゆめモール合志」グランドオープン 熊本県内初の業態 合志市・国道387号沿い アジア圏の食材も
イズミ(広島市)が合志市合生の国道387号沿いに整備した商業施設「ゆめモール合志」が23日、グランドオープンした。核となる食品スーパー「ゆめマート合志」も開店し、朝から多くの買い物客でにぎわった。
ゆめモールはイズミの業態の一つで、熊本県内では初めて。ファストフード店など6店舗が5月中旬までに先行開業していた。5月23、24日に総合衣料品店やドラッグストアなど7店舗が営業を開始。夏には美容室など3店舗がオープンし、全16店舗がそろう。
現地で式典があり、イズミの山西泰明社長らがテープカット。ゆめマート合志の内倉大輔店長は「ますます発展する合志とともに愛され続ける店にしたい」とあいさつした。
ゆめマート合志には、午前9時のオープン前から買い物客の行列ができた。店内には地元産の野菜や総菜などのほか、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を受けてアジア圏の調味料や菓子、酒も並ぶ。合志市の男性(81)と妻(84)は「品数が豊富で買い物しやすい」と喜んでいた。
イズミによると、ゆめマートが入る1棟を中心に、専門店が入居する別棟7棟を配置。敷地面積は約2万4900平方メートル、店舗面積約5400平方メートル。駐車場は約330台分ある。投資額は約17億円。(豊田宏美)
◆TSMC進出で熊本に集まる若い世代に対応 イズミの山西社長
「ゆめモール合志」のグランドオープンに合わせて来熊したイズミ(広島市)の山西泰明社長が23日、熊本日日新聞の取材に応じた。県内に展開する各店舗で、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に対応し、若い世代をターゲットとした店づくりに力を入れる考えを明らかにした。
イズミは2002年に経営破綻した地場スーパーのニコニコ堂の店舗継承を機に、熊本県内で事業を拡大している。山西社長は、TSMCの菊陽町進出と関連産業の集積を踏まえて「熊本は日本国内で有数の発展地」と語り、「(TSMC進出に伴い)熊本に若い世代が集まってくる。その世代に対応できる店をつくっていく」と力を込めた。
イズミは、大手スーパー西友が「サニー」ブランドなどで展開している九州の69店舗の事業を承継する。山西社長は「広島、熊本、福岡が(イズミの)成長戦略の最重要地域。広島と熊本はほぼ同じように成長しているが、福岡が課題だった。今回の事業承継で九州の土台づくりができた」と話した。(岩崎皓太)
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