南北の民間交流途絶、衝突憂慮 韓国、尹政権が発足2年
【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領は10日で就任2年を迎えた。尹氏は「力による平和」を掲げ日米韓の協力を強化し北朝鮮への抑止体制を強化したが、南北間の緊張は激化。北朝鮮との対話の下支えをしてきた民間交流は途絶え、軍事衝突を憂慮する声が膨らむ。
尹氏は9日の国民向け談話で、強固な米韓関係による「拡大抑止に基づき、真の平和を築いた」と強調。趙兌烈外相は先月のテレビで「ソ連は核ではなく、パンがないから滅んだ」と発言。北朝鮮に向け、非核化に応じれば経済支援するとのメッセージを送った。
尹政権に反発する北朝鮮は統一放棄を宣言して核能力の高度化を推進。緊張を招いた強硬路線を不安視する国民は多い。10日発表の世論調査結果によると、政府の対北朝鮮政策を支持しないと答えた人は46%で、支持の33%より多かった。
尹政権は対日関係を改善させる一方、北朝鮮との対話窓口を担ってきた統一省の役割を変え、人権侵害監視に重点を置いた。南北協力の関連予算も大幅に削減した。
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