熊本空港の23年度利用客、4年ぶり300万人超 コロナ禍前の水準に 国際線は過去最多23万人、台北線がけん引
熊本空港の2023年度の利用客数が前年度比26・2%増の333万5476人だったことが10日、国土交通省の集計で分かった。300万人を上回るのは、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年度以来4年ぶり。路線の再開と新規就航が相次いだ国際線は23万3310人で、過去最多を更新した。
国際線は、昨年1月に韓国・ソウル線を再開した後、9月には台湾の航空会社2社が相次いで台北線を新規就航した。香港線も再開し、熊本空港では現在、過去最多の週23往復が運航している。
特に台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出で往来が活発化している台北線(週12往復)がけん引し、国際線の利用客は22年度の1万8894人から大幅に増えた。これまでの最多は18年度の20万6699人だった。
国内線は前年度比18・2%増の310万2166人で、コロナ禍前の95%の水準まで回復した。熊本空港を運営する熊本国際空港(益城町)によると、ほかの地方空港と同様にビジネス需要の回復が鈍いという。
熊本国際空港は24年度の目標を国内線310万人、国際線40万人の計350万人に設定。国際線はインバウンド(訪日客)需要や台北線の通年運航を踏まえて大幅に引き上げた。
今秋の開業を目指す2期工事では、搭乗客が航空機に乗り降りするためのコンコース(通路)を延長し利便性向上を図る計画で「引き続き熊本県と連携しながら、東アジア地域を中心に新規就航を目指していく」とした。(立石真一)
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