頼次期総統、対日重視強調 台湾、八田技師の慰霊祭

共同通信 2024年5月8日 21:48

 【台南共同】台湾次期総統の頼清徳副総統は8日、日本統治時代に南部・台南市の烏山頭ダムなどの水利施設建設を主導した金沢市出身の日本人技師、八田與一(1886~1942年)の慰霊祭に出席した。頼氏は「烏山頭ダムが台湾人と日本人の感情を近づけた」と八田の功績をたたえ、20日の総統就任後も各分野で日本との協力を重視したいと表明した。

 ダムを中心とする大規模な水利施設の建設が不毛な土地を豊かな穀倉地帯に変えたことから台湾で八田は今も慕われている。対日関係を重視する頼氏は2010年に台南市長に就任して以降、毎年慰霊祭に出席してきた。

 頼氏は、日台は自然災害など互いに困難に遭った際に助け合う関係があると説明。総統就任後は特に(1)人的交流の活発化(2)半導体などの産業分野の協力(3)インド太平洋の平和と安定維持のための努力―を通じて日本と連携を強化したいと述べた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧