世界の原発に新安全原則を チェルノブイリ「城下町」が訴え
廃炉が進むウクライナ北部チェルノブイリ原発の職員らが暮らす“城下町”スラブチチが、ロシアの一時占領下にあった経験を基に、紛争リスクを考慮した原発の新たな安全原則の策定を国際社会に呼びかけている。
「ロシアとの戦争は世界を変えた。世界は核のリスクを認識している」。4月24日、チェルノブイリ原発の廃炉などに関する会議でフォミチェフ市長(48)は訴えた。ロシアは同原発やスラブチチを一時占領し、今は南部ザポロジエ原発を占拠。略奪や攻撃で原発の安全性が揺らいでいる。
フォミチェフ氏は取材に対し「テロ対策はあったが、国が攻め入るなど誰も想定していなかった」と指摘した。
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