AIルールを巡り友好国会合 首相、OECDで提唱へ

共同通信 2024年4月20日 21:04
 首相官邸に入る岸田首相=18日
 首相官邸に入る岸田首相=18日

 政府は、生成人工知能(AI)を巡る国際的なルール形成の枠組み「広島AIプロセス」への賛同国を拡大し、具体的な取り組みを推進するため「フレンズ(友好国)」会合を新設する方向で検討に入った。関係者が20日明らかにした。岸田文雄首相が5月2、3日にフランスで開かれる経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席して提唱する見通しだ。

 岸田政権は、AI技術を悪用した偽情報の拡散について、国際社会や民主主義への新たな脅威と捉えている。AIの開発、利用促進、規制を一体的に進める立場から、日本が主導する形で国際的なルール作りを目指す。

 広島AIプロセスは、2023年5月のG7広島サミットで発足し、同年12月のG7首脳テレビ会議で最終合意した。開発者から利用者までAIに関わる「全ての関係者」に守るべき責務を定めているものの法的拘束力はなく、具体的な規制などは各国の取り組みに委ねられている。

 日本政府は、AIを含む新たな課題への対応を議論するOECD閣僚会合の場が、重要性を訴える上で適していると判断した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧