生成AI利用「週1~2回」が6割 熊本市職員アンケート 情報収集や文書作成に活用
熊本市は、生成人工知能(AI)の利活用に関する市職員アンケートの結果をまとめた。利用する職員の約6割が利用頻度を「週1~2回」と答え、情報検索や文書作成、企画立案などの用途が多かった。市デジタル戦略課は「人口減少が進む中、今後は業務の省力化や効率化、自動化が求められる」として、利用を促す。
市は昨年10月、業務効率化や行政サービス向上に向け、マイクロソフト社の対話型AI「コパイロット」を導入。1月に全職員約6200人にアンケートし、2294人が答えた。
利用する職員の頻度は「週1~2回」が57・6%、「週3~5回」が12・5%、「月数回」が10・9%など。利用事例として「他都市の事例や専門的な情報の収集」「文書案の作成」「長文の要約」「講話や研修、イベントのアイデア出し」などが挙がった。
利用する職員のうち、「作業時間が短縮した」と答えたのが41・0%、「作業の質が向上した」が31・1%、「作業の心理的負担が軽減した」が51・0%。生成AIのリスクや問題点を聞いたところ、「誤った情報」「著作権の侵害」などの意見が目立った。
市によると、生成AIの業務利用を申請しているのは全職員の約3分の1という。(臼杵大介)
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