物流倉庫を一時滞在施設に 大阪万博、災害時に活用検討

共同通信 2024年4月17日 15:55
 2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島・夢洲=13日
 2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島・夢洲=13日

 2025年大阪・関西万博の会期中に災害が発生した際の帰宅困難者対策で、日本国際博覧会協会(万博協会)が会場の人工島・夢洲(大阪市此花区)から近い別の人工島の物流倉庫や商業施設などを、一時滞在施設に活用する検討を始めたことが17日分かった。交通網のまひで多数の来場客が会場に取り残される恐れがあり、協会は近隣事業者の協力を取り付けたい考えだ。

 夢洲はしゅんせつ土砂などで埋め立てて造られ、隣の人工島・咲洲、舞洲とそれぞれ夢咲トンネルと夢舞大橋で結ばれている。万博開幕前には大阪メトロ中央線が咲洲から夢洲まで延伸開業する予定。協会は半年間の万博会期中に約2820万人の来場を見込む。

 万博の防災基本計画では、南海トラフ巨大地震や直下型地震で夢洲付近の最大震度を6弱と想定。窓ガラスの飛散や展示物落下などの被害が出たとしてもパビリオンの倒壊リスクは低く、橋やトンネルも耐震化されており「致命的な被害が発生する可能性は低い」とした。だが安全確認に時間を要し、通行止めや運休が長引く可能性はある。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧