八代市、避難所運営「スマート化」 スマホで受け付け、数秒で完了 新システム「はちパス」6月から運用
八代市は28日、災害時の避難所運営をデジタル技術で効率化するスマート避難所システム「はちパス」を6月から運用すると発表した。利用を希望する市民の登録を、4月1日午前9時から受け付ける。
市ホームページか公式LINE(ライン)で氏名や年齢、住所などを登録。災害時は避難所で自身のスマートフォンなどにQRコードを表示し、カメラ端末にかざすと数秒で受け付けが完了する。避難所の入退室にも利用する。
避難生活中は体温や風邪症状の有無などを入力してもらい、健康状態も確認。必要な支援物資の種類や数量もはちパス経由で把握する。あらかじめ登録した遠方の家族などへ、避難情報もメールで連絡する。
2020年7月豪雨時は、住民の避難を紙への氏名記入で受け付け。情報集約に時間がかかったため、効率化と迅速化できるシステム開発をNTT西日本に委託していた。事業費は3300万円。国が1650万円を交付する。市危機管理課は「防災訓練や出前講座などで市民に登録を呼びかけていく」としている。(河内正一郎)
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