八代市、避難所運営「スマート化」 スマホで受け付け、数秒で完了 新システム「はちパス」6月から運用

熊本日日新聞 2024年3月28日 20:21
八代市のスマート避難所システム「はちパス」で、スマートフォンにQRコードを表示させるNTT西日本の社員=28日、市役所
八代市のスマート避難所システム「はちパス」で、スマートフォンにQRコードを表示させるNTT西日本の社員=28日、市役所

 八代市は28日、災害時の避難所運営をデジタル技術で効率化するスマート避難所システム「はちパス」を6月から運用すると発表した。利用を希望する市民の登録を、4月1日午前9時から受け付ける。

 市ホームページか公式LINE(ライン)で氏名や年齢、住所などを登録。災害時は避難所で自身のスマートフォンなどにQRコードを表示し、カメラ端末にかざすと数秒で受け付けが完了する。避難所の入退室にも利用する。

 避難生活中は体温や風邪症状の有無などを入力してもらい、健康状態も確認。必要な支援物資の種類や数量もはちパス経由で把握する。あらかじめ登録した遠方の家族などへ、避難情報もメールで連絡する。

 2020年7月豪雨時は、住民の避難を紙への氏名記入で受け付け。情報集約に時間がかかったため、効率化と迅速化できるシステム開発をNTT西日本に委託していた。事業費は3300万円。国が1650万円を交付する。市危機管理課は「防災訓練や出前講座などで市民に登録を呼びかけていく」としている。(河内正一郎)

八代市のスマート避難所システム「はちパス」で、スマートフォンに表示したQRコード=28日、市役所
八代市のスマート避難所システム「はちパス」で、スマートフォンに表示したQRコード=28日、市役所

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
防災くまもと