通報緊急度判定、石川2消防のみ 地震当日の119番、20倍も

共同通信 2024年3月28日 17:14
 地震発生後に撮影された、奥能登広域圏事務組合消防本部の指令センター=1月1日夜、石川県輪島市(同本部提供)
 地震発生後に撮影された、奥能登広域圏事務組合消防本部の指令センター=1月1日夜、石川県輪島市(同本部提供)

 能登半島地震で被害を受けた石川県内11消防本部のうち、大規模災害時に119番の緊急度を判定する「コールトリアージ」の制度を整備していたのは奥能登広域圏事務組合消防本部(輪島市)など2本部だけだったことが28日、各消防への取材で分かった。地震発生当日、奥能登消防が受けた119番が少なくとも平常時の約20倍に当たる390件超に上ったことも判明。緊急度の低い内容も多く、対応に苦慮したといい、災害時の通報殺到への体制整備が急がれる。

 コールトリアージは多数の119番に対し、通信指令員が命が危険な内容を優先し出動順を決定する。緊急度は3段階に色分けし、高い順から赤(緊急)、黄(準緊急)、緑(低緊急)が基本。

 今回、ピーク時で1日午後4~11時に112件の通報があり、発生時の3人態勢から9人に増強して「緊急度の高い傷病者の早期対応が可能になり、一定の成果があった」という。一方、「タイヤのパンク」「水道が出ない」などの問い合わせも多く、担当者は「住民の理解が必要」とした。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧