医療的ケア児、体制整備に遅れ 文科省へ改善要請、家族離職防止
人工呼吸器や、たんの吸引などが日常的に必要な「医療的ケア児」を巡り、総務省行政評価局は8日、受け入れる小学校の体制整備が遅れているとの調査結果を公表した。看護師配置が間に合わないケースなどがあった。教育機会の確保に加え、付き添いを理由とした家族の離職や休職を防ぐため、文部科学省に状況改善を要請した。
32市区町村の教育委員会や小学校36校などを抽出した調査によると、看護師の確保が遅れ、保護者が数カ月間の付き添いをする事例があった。看護師の休暇や校外学習の際はケアができず、付き添いを求めている学校も多かった。一部の教委は、ケア児が入学するのを事前に把握できていなかった。
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