右左折レーン追加や車線改良…渋滞解消に一定の成果 熊本都市圏の交差点

熊本日日新聞 | 2024年2月12日 17:06

熊本市中心部方面に右折レーンを新設し、渋滞解消を図った南熊本3丁目交差点=7日、同市中央区

 国土交通省や熊本県、熊本市が渋滞の激しい熊本都市圏の交差点で車線構成を見直したり、右左折レーンを追加、新設したりして対応する事例が増えている。新たな用地取得を必要としないため、比較的短期間で改良でき、渋滞の解消に一定の成果を上げている。

 交差点改良は一般的に道路の新設や拡幅に必要な用地取得を伴うため、完工までに一定の期間を要する。このためスピード感のある対策として、白線の引き直しや信号機の時間調整といったソフト対策を含め、既存の道路で対応できる方法も積極的に活用している。

 国交省熊本河川国道事務所は2022年7月から約1年かけて、熊本市南区にある国道57号の流通団地入口交差点を整備した。北から市道(通称・平成大通り)、南から県道田迎木原線がつながるため交通量が多く、事故も多発。18~22年に人身事故だけでも24件起きているという。

 交通事故の抑制と右折車による渋滞解消を目的に、熊本港方面に向かう国道57号の直進と右折のレーンを新たに中央分離帯で分け、右折レーンに入った車の見通しが良くなるように工夫。右折車両の流れを円滑にする狙いで車道の一部をカラー化した。総事業費は4億5千万円。

 県が改良を手がけたのは嘉島町の上仲間交差点。19年度に約3億7千万円かけて、国道266号と東西に交差する県道熊本嘉島線側に、既存の車線を見直して左折レーンを新設した。直進レーンと分けた結果、平日朝の国道266号は上り車線で最大1・9キロの渋滞が起きていたが、信号機の時間調整効果もあり、0・7キロに短縮したという。

 熊本市はこれまでに車線の割り振り見直しなどの工事を2交差点で終えた。

 20年度に取り組んだ南区の田迎3丁目交差点改良では2300万円かけて、市道(通称・平成けやき通り)から国道266号に入る車線に右折レーンを追加。平日夕に110メートルあった渋滞が10メートルに短縮した。21年度には3500万円を投じて中央区の南熊本3丁目交差点に右折レーンを新設するなどの対策を実施。田井島方面から中心部に向かう平日朝の渋滞が540メートルから320メートルに削減できたという。

 さらに市は国道3号(通称・熊本北バイパス)と市道が交わる北区の麻生田交差点の改良を検討中。右折車が連なると、直進や左折車が円滑に進めない状況が見られており、市道路保全課は「時間帯ごとの交通量を調べた上で、レーン増設など効果的な対策を取りたい」としている。(上村彩綾)

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