7月の大雨で崩落、熊本県の国道仮橋が開通 山都町の金内橋 大型車も通行可、歩道も  

熊本日日新聞 | 2023年11月21日 11:59

開通した金内橋の仮橋を通る車両=21日、山都町
完成した国道445号の金内橋の仮橋=21日、山都町
金内橋の仮橋の開通をテープカットで祝った関係者たち=21日、山都町
7月上旬の大雨で被災したした金内橋の崩落跡=21日、山都町

 7月上旬の大雨で崩落した熊本県山都町の国道445号にある金内橋の仮橋が完成し、21日通行が始まった。組み立て式の鋼鉄製で、崩落前の金内橋の18メートル下流に設置。長さ40メートル、幅8メートル。片側1車線の車道と上流側に幅1・5メートルの歩道を設けた。大型車も通行できる。

 県道路保全課によると、事業費は約4億5千万円。8月末に工事に着手した。10月下旬までに基礎のくい打ちを終え、10月31日から架橋工事を進めていた。

 崩落前の金内橋は長さ37メートルのコンクリート製で、1962年に完成。御船川の増水を受け、7月3日に中央部から落橋。通行する車は県道や町道への迂回[うかい]を余儀なくされていた。

 同日、現地で開通式典があり、金内地区の住民など約20人が出席した。梅田穰町長は「落橋により、国道445号が町と熊本市を結ぶ重要な道路だと再認識した。迂回路で事故がなかったのは地域のみなさんのおかげ」と述べた。

 金内区長の男性(70)は「迂回路は狭く、住民は不安だった。短期間で不便が解消されて安心している」と話した。(枝村美咲)

ランキング

お出かけ情報