熊本県、行政代執行で建物の解体に着手 熊本市中央区の県道拡幅予定地 居住者の70代女性2人は作業見守る

熊本日日新聞 | 2023年11月21日 11:55

行政代執行の再開を宣言する県職員(中央)ら=21日、熊本市中央区
行政代執行で住宅の建具を取り外す委託業者ら=21日、熊本市中央区

 熊本県は21日、熊本市中央区の県道拡幅工事の予定地にある住宅について、行政代執行による解体を始めた。12月末ごろ完了予定で、解体後の土地を道路整備事業者の市に引き渡す。

 県用地対策課の担当者が午前9時、家財搬出後に一時中断していた代執行の再開を宣言。県と市の職員、委託業者ら15人が手作業で屋内の建具を取り外した。

 代執行の対象は中央区西子飼町の土地33・9平方メートルと木造一部2階建ての住宅1戸。居住していた70代の女性2人は作業を見守り、報道陣に「収用対象外の土地にある建物だけでも残してほしい」と話していた。

 対象となった土地は、市が拡幅を予定している県道の歩道や自転車道になる用地の一部。(河内正一郎)

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