「SNSこちら編集局」の記事が3年半で500本超す 読者の声を基に取材 コロナや学校の「なぜ」にフォーカス 社会動かした記事も
公式LINEに寄せられる読者からの声を基にした熊本日日新聞の双方型報道「SNSこちら編集局(S編)」の記事が、2020年4月の開始から3年半で500本を超えた。暮らしの中での読者のちょっとした疑問がバス停の改善や道路標示の変更を促すなど、社会を動かした記事もあった。
スタート当初は新型コロナウイルスが流行し始めた時期と重なり、感染経路やクラスター(感染者集団)、医療体制や教育現場の対応などを取り上げた記事が並んだ。身近な空き地などで見かける違法ケシの話題や、「タイツはいいが、レギンスはダメ」(21年2月)「ポニーテールはおしゃれだからバツ」(21年7月)といった学校現場での「なぜ」に迫った記事は特に反響が大きかった。
熊本市内の狭くて危ないバス停を取り上げたところ(22年5月)、市とバス会社がバス停をリニューアルしたり、「右折した先に道がない右折レーン」(22年10月)の謎に迫った記事が掲載されると、国土交通省が道路標示を「Uターン専用」に変更したりしたケースもあった。
22年からは西日本新聞(福岡市)や南日本新聞(鹿児島市)など他の地方紙との連携も始まり、読者の声を基にした合同企画を重ねている。
過去のS編記事はこちらから
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