「今後も働く時間抑える」9割 「年収の壁」アンケート 「育児、介護で増やせない」「制度の根本的見直しを」
「年収の壁」への対応について、熊日は「SNSこちら編集局」の会員を対象にアンケートした。自身や配偶者が扶養に入っていて働く時間を抑えているという人のうち、9割が「10月以降も時間を抑える」と回答した。
アンケートは9月29日~10月2日に実施。県内を中心に502人から回答を得た。多くの意見を集める目的のため、無作為抽出する世論調査とは性格が異なる。
「配偶者の扶養に入っている」「自分の扶養に入っている配偶者がいる」とした人は合わせて222人で、これまで年収の壁を超えないように「働く時間を抑えていた」と答えた人は169人。このうち、「10月以降も抑える」と回答したのは156人(92・3%)だった。
理由については、「育児や家事、介護をしており、そもそも働く時間を増やせない」「時限的な措置で、会社の具体的な手当の制度も分からない」などが多かった。
また、政府の対応策については、「不十分」との回答が207人で、「どちらかといえば不十分」の109人と合わせると全回答者の62・9%に上った。
扶養に入っている人の中では「賃上げに合わせて年収の壁も引き上げるべきだ」という意見が大半を占めた。一方、共働きの増加や自営業などとの不公平さから「配偶者控除を撤廃して課税や社会保障制度全体を見直すべきだ」とする声も目立った。(堀江利雅)
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