カリコ氏との交流を小説に 夢持ち続けた姿、伝えたい
福岡県柳川市の開業医村石昭彦さん(64)は約30年前の米国留学中、ノーベル生理学・医学賞に決まった米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授と交流を深めた。2人は別々の道を歩み、コロナ禍を経て再び連絡を取り合うことに。「日の目を浴びなかった時でも、夢を持ち続けた彼女の姿を伝えたい」と、旧友との日々を描いた小説を昨年、出版した。
「いつも笑顔で飾らない、原石のような人」。古びた写真を懐かしそうに見つめる村石さん。自身の隣で笑う女性が「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使った新型コロナウイルスワクチン開発の道を開いたカリコさんだ。
出会いは1993年、村石さんは同大で遺伝子治療研究に励んでいた。分野は違うがハンガリーと日本という他国から来た者同士、故郷や家族について話し、悩みを分かち合った。
無名の彼女を訪ねる人は少なかったが、遅くまで一人残る研究室に村石さんが足を運んでは互いの夢を語った。「周囲のエリートと違い、よれよれのセーター姿で愚直に取り組む研究者だった」
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「暮らし・話題」記事一覧-
代々木公園で中国フェス 福田元首相「交流が大事」
共同通信 -
織田信長、足利将軍の側近に書状 滅亡前年「あなたの働きが重要」
共同通信 -
ビール5社が羽田で限定イベント 国産ホップの魅力アピール
共同通信 -
紙面デザインの工夫など紹介 ニュースパークで企画展
共同通信 -
地方公務員の地域手当見直しへ 総務省、近隣格差を是正
共同通信 -
川村記念美術館の存続へ署名 移転検討受け、千葉・佐倉
共同通信 -
母パンダ「良浜」24歳の誕生日 和歌山・白浜のレジャー施設
共同通信 -
ベニズワイガニ初水揚げ シーズン到来、鳥取・境港
共同通信 -
ゴジラ70周年、記念貨幣販売 造幣局、世界自然遺産も
共同通信 -
ジブリパーク2周年で行事、愛知 11月、上映会や演奏会
共同通信