御船祭の早船蔵出し 和歌山、熊野速玉大社
和歌山県新宮市の世界遺産、熊野速玉大社で9日、「御船祭」(16日)の早船競漕で使われる木造船9隻が、かいをこぐ若者らの手で境内の倉庫から出された。早船競漕は祭りのクライマックスを飾る行事。
9隻はスギやヒノキで作られ長さ約9メートル、最大幅約1・5メートル。各地区名が書かれたのぼりを掲げ、若者が11人ずつ乗り込み、近くの熊野川で速さを競う。16日午後4時半ごろスタートし、約1・6キロ上流の御船島を3周する。
昨年優勝した王子地区の会社員西村雄作さん(37)は「船を出す作業に参加し、気持ちが引き締まった。目標は連覇」と話した。
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