ゾコーバ、高リスク患者にも効果 塩野義のコロナ薬、対象拡大も
塩野義製薬は19日、新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバについて、高齢や基礎疾患といった重症化リスクの高い患者に対する治療効果を確認したと発表した。現在はリスクがない患者への処方が中心で、重症化リスクを抑えるデータは示されていなかった。今後、ゾコーバの使用対象となる患者層が広がる可能性がある。
大阪府内の病院に入院中の新型コロナ患者21人を対象に臨床試験を実施した。高リスクの場合に使用される米ギリアドの点滴薬レムデシビルを3日以上投与しても、ウイルス量が十分に減らなかった人を対象とした。平均78歳で、多くの患者にがんや腎臓の疾患などがあった。
患者21人にゾコーバを投与すると、うち14人のウイルス量が基準値を下回った。全員の症状が改善し、重症化したり死亡したりする患者はいなかった。ゾコーバが高リスク患者向け治療薬の新たな選択肢として期待されそうだ。
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