飾り馬勇壮、熊本市街地を練り歩く 勢子1万1千人が神幸行列 藤崎八旛宮の例大祭

熊本日日新聞 | 2023年9月17日 18:29

勢子の掛け声とともに、勇壮に披露された「馬追い」=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)

 熊本市中央区の藤崎八旛宮例大祭のハイライト「神幸行列」が17日あり、57団体が56頭の飾り馬を奉納した。勢子[せこ]約1万1千人が参加する4年ぶりのほぼ通常規模の開催となった。勢子たちは、市中心街で馬追いを披露。ラッパや太鼓を盛大に響かせて練り歩いた。

 午前6時、日の出とともに雅楽が流れる境内を神職や駕輿丁[かよちょう]、甲冑[かっちゅう]姿の随兵[ずいびょう]らが厳かに出発。熊本新町獅子保存会による獅子舞の後、碩台小6年の女子児童の勢いのある口上を皮切りに、飾り馬を引き連れた奉納団体が次々と繰り出した。

 神幸行列はみこしに乗った神がまちの様子を見て回り、日頃の感謝や願いを込めてさまざまな出し物を奉納する祭事。往路の「朝随兵」は同宮から上通、下通、新市街アーケードを通って同区新町の御旅所[おたびしょ]に向かい、復路「夕随兵」は国道3号などを経由して戻る。勢子たちは掛け声を上げながら片道約4・5キロを歩いた。

 街頭には多くの観客が詰めかけ、さい銭を投げたり、勢子らが「ドーカイ、ドーカイ」と声を張り上げて駆け抜ける様子を撮影したりしていた。

 かつて熊本市に住んでいた会社員の女性(45)=福岡市=は法被を着て行列を見守った。「小さい頃から参加していた祭りで、ラッパや太鼓の囃子[はやし]のリズムが体に染み付いている。来年は参加したい」と話していた。(伊藤恩希、石井颯悟、樋口琢郎)

勢子の掛け声とともに、勇壮に披露された「馬追い」=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)
勢子の掛け声とともに、勇壮に披露された「馬追い」=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)
勢子の掛け声とともに、勇壮に披露された「馬追い」=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)
御旅所へ向かう藤崎八旛宮例大祭のみこし=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)
甲冑(かっちゅう)姿で神幸行列に加わる大学生ら=17日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(鹿本成人)
甲冑(かっちゅう)姿で練り歩く大学生ら=17日午前、熊本市中央区の通町筋(谷川剛)
通町筋を進む奉納順10番の「剛友會」=17日午前、熊本市中央区(谷川剛)
ラッパや掛け声に合わせて踊る勢子たち=17日午前、熊本市中央区(谷川剛)
ラッパや掛け声に合わせて踊る勢子たち=17日午前、熊本市中央区(谷川剛)
馬追いに見入る大勢の見物客=17日午前、熊本市中央区(谷川剛)

熊本のニュース記事一覧

ランキング

お出かけ情報