ご神体は「女性の形」、子宝・安産の神に感謝 熊本・阿蘇市「子安河原観音」で4年ぶり例大祭

熊本日日新聞 | 2023年5月9日 08:29

女性の形をした岩のご神体(手前左)に手を合わせる氏子ら=阿蘇市

 あおむけになった女性の形をした岩をご神体としてまつる阿蘇市乙姫の「子安河原観音」で8日、年1度の例大祭が開催された。地区住民ら約200人が、子授かりや安産の神様として知られる観音さまに手を合わせた。

 ご神体の岩は縦約2メートル、横約70センチで、普段は水がない乙姫川の河床にある。地質調査団体などが選ぶ「日本の奇岩百景プラス」に登録され、県内外から参拝客が訪れている。近くの黒い石を拾えば男の子、赤い石ならば女の子を授かるとの言い伝えがある。

 新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。神事の後、近くの広場で住民らが昼食を囲み、太鼓の演奏などもあった。氏子会総代の松永宣男さん(72)は「全国からお参りやお礼の手紙をいただいている。例大祭は地区の交流の場でもあり、久々に開催できてよかった」と話した。(植山茂)

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